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きさげ技術

KISAGE高精度加工を実現するために必要なきさげ技術

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きさげ加工が、工作機械では不可能な精度を実現します

きさげ工程は、感覚知による技術のため、後世への伝承が難しい技術です。
村上精機では、高レベルなきさげ技術の伝承に力を入れるとともに、
このような高精度な技術を擁することで、超精密加工の技術力を確立しています。

・平面度2μm以下の精度が求められている
・機械の大型化に伴う精度の低下を防ぎたい
・技術レベルの向上のために、まずは保有設備の精度を高めたい
・自社できさげが出来なくなり、困っている

きさげ加工事例

きさげ加工のメリット

工作機械など、いわゆるマザーマシンの精度が上がらなければ、精度の高い部品をつくることは困難です。
工作機械は、加工の寸法誤差が1μm前後といわれていますが、熟練者によるきさげ加工は、機械加工では得られない平面度、直角度、真直度を実現することが可能です。

きさげ加工のメリット


物と物が接する重要な部分に対して、
「ストレスをなくす」ため加工

きさげは、物と物が接する重要な部分に対して、「ストレスをなくす」ために加工を施します。 摺動面の精度(真直度や直角度など)は機械精度の重要な要素です。摺動面で問題なのは、その上をモノが移動するということです。まっすぐスムーズに移動することが求められますし、移動すれば重心の変化が生じたりします。
そこで、きさげした面が直接摺動面になる場合は微小なポケットが油たまりとなり、摺動面の潤滑と保護に役立っているのです。

物と物が接する重要な部分に対して、「ストレスをなくす」ため加工


きさげとは

きさげ加工の使用例 工作機械、印刷機械、産業用機械、特殊機械等

きさげ加工を施す箇所 上記機械の、テーブル、コラム、ヘッドなどが移動する摺動面等

具体的な作業 各種機械の摺動面に対して、ノミ状の工具を使用して鋳物の表面を削り取っていく作業です。
きさげによって一度に削り取れる量は1~3μm程度であり、除去量さえわかれば正確に自由な形状をつくっていくことができます。

きさげとは


きさげの目的

きさげは、物と物が接する重要な部分に対して、「ストレスをなくす」ために加工を施します。
摺動面の精度(真直度や直角度など)は機械精度の重要な要素です。摺動面で問題なのは、その上をモノが移動するということです。
まっすぐスムーズに移動することが求められますし、移動すれば重心の変化が生じたりします。
そこで、きさげした面が直接摺動面になる場合は微小なポケットが油たまりとなり、摺動面の潤滑と保護に役立っているのです。

きさげの加工の使用例

摺動面の精度を高める場合、
摺動面の潤滑と保護

右図は機械加工でまっすぐに仕上げられた摺動面です。この上をテーブルが移動した場合、ストロークの両端部分でダレてしまいます。中央部の精度は良くても、両端部の精度は落ちてしまいます。

きさげによって摺動面にわずかに(機械の大きさや仕様によっても異なりますが、数μmほど)中央部を低くしたカーブをつくります。こうすることで、その上にテーブルが載って移動したときには両端部でもよれずにまっすぐ動かすことができるのです。垂直面・水平面内、同様のことが言えます。

摺動面の精度を高める場合、摺動面の潤滑と保護


上面に平面度が必要な場合
摺動面の潤滑と保護

物と物とのストレスをなくすため、ヘッドとコラム、ヘッドとスピンドル、ボールねじブラケットと取付け面など、物と物が接する重要な部分にはきさげを施します。

例えば、左図のように平面が出ていないもの同士でも、ボルト等で締め付けて強制的に面と面を合わせることはできます。 その場合は、上面が局面となってしまいますので、接触面をきさげして平面を出す必要があります。

上面に平面度が必要な場合01


きさげフロー

  • 削る面に光明丹を塗ります。
    やり初めは当たっている所が少ないので少し濃く塗ってもらっても良いです。

    削る面に光明丹を塗ります。

  • 薄くまんべんなく光明丹を伸ばします。
    ムラがないようにします。

    削る面に光明丹を塗ります。

  • すりあわせをします。
    切粉やほこりが付いてないか確認し、動かします。

    削る面に光明丹を塗ります。

  • 光明丹が取れた箇所が高いのがわかります。
    アタリを確認します。

    削る面に光明丹を塗ります。

  • 高い箇所を取り除いていきます。
    定盤全体にアタリが付いたら終了です。

    削る面に光明丹を塗ります。

ラップ加工

  • ラップ加工とは

    平面、円筒、円形の金属の内側の面粗度を1~3μmにする加工のことです。
    砥粒としてラップ剤を挟み、工作物に上から圧力を加えスライディングさせて研磨を行います。

  • ラップ加工を極める

    パイプの内径など、元々の面が平らではない面を加工する場合、円を保ちながら金属を平坦にならすには匠の技が求められます。細心の注意を払い、経験のもと、専門家以外の方では分からない程の凹凸の処理を施していきます。機械加工では実現できない精度を目指し、取り組んできました。
    村上精機では、平面・外径・内径問わずミクロン単位で加工を実現しており、最高レベルの技術で数々のお客様の技術を支えてきました。クロムモリブデンやFCDなどの様々な円筒状の金属にラップ加工を施すことが可能です。

弊社のきさげ技術が堺ブランド「堺技衆」に選定されました

「堺技衆」とは、堺にある企業の中で技術力に秀でた会社や世界に誇れる会社が認定されるものです。

弊社は「機械化、省力化が不可能な「きさげ」技術を有し、超精密工作機械や測定機に欠かせない高精度なすべり面を提供する。」という点を評価していただきました。


対応範囲(材質・精度など)

  • 鉄、ステンレス、アルミ、チタン。
    あらゆる材質を加工可能。

    対応可能な材質

    鉄、ステンレス、アルミ合金、ニッケル合金、純チタン、モリブデン、タングステン、焼結金属、コバール、ダイス鋼、耐熱鋼、超硬、セラミックスなど。

  • 1~3μmの精度が可能な切削。
    こころを込めた丁寧な技。

    精度について

    1~3μmの加工精度が可能です。 1品1品の検査を行うなど、品質保証も行っています。

  • 1個から量産まで。

    ロットについて

    試作はもちろん、1個からの小ロットや量産にも対応可能です。

  • 高精度な組立も。
    全てご依頼いただくことでコストダウン。

    高精度な組立について

    部品加工だけでなく、組立まで一貫して行います。弊社では自動機を同時に開発し、組立工程の効率化と高精度化を実現しています。

※こちらで記載している以外の材質にも対応します。また、図面をお送りいただければ、最適な材質の提案等も行いますので、まずは一度ご相談下さい。

村上精機の加工の特徴について

  • 測定器加工で培った
    高精度研磨・研削加工

    超厚物ワイヤー放電加工機で450mmまでの厚物が加工可能です。

  • 熱処理から表面処理までの
    ネットワーク

    加工後の表面処理まで、幅広い加工ネットワークにより、トータルに対応可能です。豊富な知識と経験を持つ村上精機だからこそ可能です。

  • 設計から組立までの
    一貫体制

    超精密機械部品の、設計・試作・精密加工・組み立てまで、一貫した体制が整っています。

お問い合わせ、お見積もり等
お気軽にご相談下さい。

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